2015年11月13日
★出会いと別れ★
とてもとても哀しい訃報がありました。
私にとって、
Candles artist Maikoとして、
かけがえのない人が亡くなりました。
私が3年半前、
和歌山に来てまだ間もない頃、
NHKに出させていただいて、
確か…それが私を知ってくださるきっかけだったか、
大阪にお住いのお二人が、
遠路遥々和歌山までキャンドルを買いに来てくださいました。
それから。
ほぼすべてのイベントに来てくださいました。
販売だけの大きなイベント、
ワークショップをする小さなイベント。
和歌山、大阪、神戸、名古屋、東京。
すべてですよ。すべて。
完全にアウェイな東京のビッグサイトで、
一人心細く販売に立っていた時、
「まいこさ〜ん」と呼んでくれる懐かしい声に振り返ると、
お二人が笑顔が飛び込んできた。
その時の感動、驚きと喜び、
そして心からのありがたさは、
今も、今も、
強く心に焼き付いています。
教育の分野でお仕事されているお二人は、
何度も何度もキャンドルを作ってくださり、
いつのまにかプロのように作れる腕前に。
そして時折子供達とキャンドルを作ってくれて、
「こんなのが作れたんだ」と、
嬉しそうに写真を見せてくださいました。
キャンドル作りの楽しさ、
キャンドルの美しさを伝えられて、
そしてまたそれをこうして誰かに伝えてくれて、
本当に本当に嬉しかった。
イベントに出るときは、
何回出ても前日は不安だし、
当日もドキドキする。
だけど、そのお二人のお顔を見れば、
すごくホッとして、安心できたのです。
不安に揺れる灯火を、
そっと優しい手で覆ってくれるような…。
キャンドルアーティストとして
和歌山に帰郷していなかったら
出会っていなかった大切な出会い。
偶然のような必然の出会い。
自分のしてきたことが間違いじゃなかったと思わせてくれる出会い。
いつも私を初心に返してくれる出会い。
そしてその方のおかげで今、
その他の方々との出会いにも感謝に溢れています。
きっとこれを見てくれてるであろう、
カニになったりしながらハロウィンに毎年遊びに来てくれる仲良しご夫婦(笑)
近鉄のイベントに毎日参加して下さるご婦人、
イベントごとにキャンドルをオーダーしてくださるお客様、
フラッと顔を見に来てくれる友人、
数えだしたらきりのない、
私の中のアルバムに居てくれるたくさんの人たち。
本当にありがとうございます。
最後、お見送りしたその背中を思い出しながら、
その方と、もっとお話しておけばよかった。
お会いしに行けばよかったと、
後悔は募るばかりだけれど。
偶然にも、明日は
人と人の出会いを繋ぐイベントでのお仕事。
このお別れを通じて痛感した、
出会いの奇跡と感謝を胸に。
明日はたくさんの素敵な出会いを見届けたいと思います。
運命の枝がたくさん交差する明日の日が、
いつかお祝いする記念日になるように。
たくさんの人の前で、
声を張り上げ走り回る私に
「イイヨイイヨ〜」といって、
紀美野の美しい空の上から見守っていてください。
お別れしても、
出会いが紡いだ物語は、
忘れない限り続いていく。
去年頂いたチョコレートの可愛らしいカンカン。
ずっと大切にキャンドルで使う座金入れとして使わせて頂きます。
奥井さん、本当にありがとう。
Candles artist Maiko
Posted by キャンドル作家Maiko at
21:51